免許返納について考えた日

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きっかけはある番組の1部分

先日、何気なくTVを見ていた時のこと。

その内容に、思わず深く考えさせられました。

ある方のお宅にお邪魔してお話を聞いていたら、じつは高齢者の方の起こした事故で、お嬢様を亡くされたという過去をお持ちだった…という展開でした。

亡くなられたお嬢様は当時15歳、事故を起こしてしまったのは80歳の男性とのこと。

アクセルとブレーキの踏み間違いにより、事態が最悪化した・・・

高齢者の事故でよく耳にする原因の1つです。

加害者の男性は高齢のため既に亡くなっているが、未だ民事裁判は続いている…といった内容でした。

「 同世代 」

上の子は12歳です。

被害にあわれたお嬢様と同世代。

思わずわが身に置き換えずにはいられませんでした。

ある日突然子供の身にそんなことが起こったら・・考えたくもありません。

身震いすら起こりました。

ただそこで、ふと気づいたのです。

事故を起こした加害者って、自分の親とほぼ同世代なんだ。

加害者側の残された家族が背負ったものの大きさは、計り知れないものがあります。

被害者だけでなく、加害者側の人間となる可能性も同じだけあるという事実。

そんなの考えるまでもなく当たり前なんだけど、改めて考えたらちょっと怖い。

どちらの状況も決して他人ごとではないのです。

親が高齢者になるということ

自分の親はなぜか若いと、大丈夫だと思っているところがあるのは私だけでしょうか。

うちの子に限って・・とはよく言いますが、うちの親に限って・・も当然起こりうることである、という視点を改めて忘れずにいたいと思います。

親は年をとり、高齢者になる。

そんな当たり前のことを私は本当の意味で理解しているだろうかと不安になりました。

親が高齢者になり、判断が鈍りがちになったり、今までのように体が自由に反応できなくなったりしても、当の本人は頑張ろうとしがちです。

まだまだ心配される年じゃない、まだまだ子供の世話にはならない…

いろいろな理由や事情でそうおっしゃる方が多いのも事実。

本人の意思だけで「運転免許」を手放すのって、思いのほか難しいことなんだろうと思います。

だって、昨日までは運転していても無事な毎日だったから。

でも、やっぱり体は正直なのです。

だからこそ、事故が起こった時には本人が一番信じられないんだろうと思うのです。

高齢者が安心して自身の弱さや衰えを受け入れて、子供や周囲に頼りながら年を重ねてゆけるような環境や関係を積極的に築くこと。

私たちのやらなければならないことは、結局これに尽きるのではと感じています。

冒頭の話の被害者の親御さんは、高齢者が免許を返納しやすい環境の一助になればと現在路線バスの運転手をされているとのこと。

ご自身の辛い経験をそのような形に昇華されている方がいる・・そのような方の存在を知り、改めて家族を守るということの意味を深く考えさせられたのでした。

免許を自主返納するとどうなるの?

車って便利です。

地方出身者ということもあり、私自身車のある生活を当たり前のように感じて過ごしてきました。

さすがに首都圏に越してきてからはそれが間違った常識であるということに気付きましたが、かつての私のように、車が日常生活に不可欠と感じている人はまだまだ少なくないはず。

住んでいる地域や環境にも大きく左右されますが、運転ができなくなったら生活ができない!困る!!と免許がなくなることに抵抗を感じる方も多いと思います。

免許の自主返納を考えたとき、一番不安なのはその部分ではないでしょうか。

そのような不安を抱えた方が少しでも自主返納がしやすくなるよう、各自治体では運転免許の自主返納をされた方が車を運転できなくなることで生活が困難にならないような特典を提供しています。

返納後身分証明書代わりになる運転経歴証明書

運転免許証を自主返納した方は、運転経歴証明書の申請をすることができます。

運転経歴証明書で自動車を運転することはできませんが、運転免許証と同様に公的な身分証明書として用いることができ、またこれにより様々な優遇制度を利用することができます。

運転経歴証明書は、運転免許を返納した日からさかのぼって5年間の運転に関する経歴を証明するものです。

運転経歴証明書が本人確認書類として利用ができるようになって以降、自主返納者数とともに運転経歴証明書の交付件数も増加しているそうです。

免許返納後に受けられる優遇制度

各自治体でもさまざまな特典を提供しています。
たとえば、以下のような特典を受けることができます。

  • 銀行の預金金利の優遇制度
  • ホテルの利用料金割引
  • 宅配サービスの利用料金割引
  • 食事のデリバリーのおまけ
  • ネットスーパーの送料割引…などなど

バスやタクシーの運賃割引が受けられる自治体も多いようです。

また、車の維持費と比較しても、タクシー利用のほうが割安になるという試算ケースも耳にします。

詳しくは、高齢運転者支援サイトにまとめられています。

お住いの自治体の優遇制度について、よく知っておくことも安心材料になります。

免許保持者として

かくいう私も免許保持者です。

年齢関係なく、加害者になりうるリスクとはいつも隣り合わせです。

そして私もいずれ高齢者になる日がやってきます。

自動車だけに限ったことではありませんが、一歩間違えば、誰かの安全を脅かしてしまう、私たちはそういう乗り物を扱っているということを忘れてはいけません。

運転者として、「免許」にふさわしい運転に不安を感じたら・・

勇気を持って、免許の自主返納という選択をしてほしい。

親も抵抗や難色を示すかもしれません。

そういう私も抵抗感を持ってしまうかも・・

でもあきらめずに説得し、安心して返納できるようにサポートしてあげたい。

そして、私自身も早めに自主返納ができる運転者になりたいと、強く思います。

免許の返納は自分と家族、周りの誰かを守る強力な手段になります。

その時が来たら胸を張って気持ちよく免許の返納ができるように、今は精一杯安全運転に努めます!

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