ああ、これから長い長い夏休みが始まるなぁ・・なんて思っていた約1か月前。
子供たちの夏休みは、それはそれは飛ぶように過ぎて行きました。
とはいえ、それは私の感想で…
子どもたちにとっては、やはり長い長いお休みに違いなかったことでしょう。
今やすっかり留守番だってできるようになり、火を使わないものなら自分たちでお昼を用意して食べ、要領よくやることもそこそこに動画みたりして過ごせてしまう。
たくましくなったものです。
息子の図書館カードデビュー
息子も4年生になり、だいぶ一人での自転車行動にも慣れてきました。
図書館までの道のりを子供たちだけでも安全に往復してこられるだろうと、ようやく息子専用の図書館カードを作りました。
以前から自分の図書館のカードが欲しかった息子。
最寄りの図書館に行くためには、駅前のごちゃっとした道や少し交通量の多い道を横断したりしなくてはいけません。
ちょっと距離もあります。
交通ルールや自転車行動のルールに慣れ、一人でいるときも守れると信用されるようになったら免許証代わりに図書館カードの発行手続きをすると約束していたのが、ずいぶん延び延びになってしまっていたのです。
満を持しての図書館貸出カード発行。
目を輝かせながら申込書を係の方に渡して、真面目に説明を受けていました。
念願かなってようやくカードを手にした息子は嬉しそう!
やっぱり自分専用カードは特別感あるよね。
手続き、遅くなってしまってごめんね。
これで本好きになってくれたら嬉しい!っていうのは欲張り過ぎかなー-。
さて、彼が初めて自分専用カードで借りたほとんどの本が自由研究用の本でした。
重たい本ばかり、たっぷり、どっさり。
自分で持ち帰る!と息巻いています。
これじゃあ自転車がふらついてしまいそうで結局、危ないじゃないの。
返しに行くのだって、母さん心配になるわ…
図鑑や地図といった中に、ほねほねザウルスが1冊混ざっているのがたまらなくかわいいポイントでした。
そうだよね、それは借りないとね!
お手伝い隊
朝はもともと不得意なので、できるだけ自分のペースや手順を守って過ごしたいのに、夏休みは家にいる子供たちのペースにじわっと巻き込まれていきます。
困る。
私は朝、家事を済ませてから出勤したいんです。
これは、ゴロゴロ暇そうにしてる人達を動員するしかない。
勝手に子供たちに役職を与えてみます。
「お手伝い隊さん、お願いします!」
私が洗濯物をハンガーなどに掛けたら、それを外の物干しまで運んでもらい並べて掛けてもらうのが今回の任務です。
大きいお手伝いさんには、高いところに干すものを、小さいお手伝いさんには低いところに干すものをそれぞれ指示して渡します。
なんて。
こんな子供じみた役職名を与えられることに、彼らはいつまで付き合ってくれるでしょうか…
それにしても朝からギラギラの日差しの下に無防備に出て行かなくて良いことがこんなに気が楽なんて(°▽°)!
助かる!
ハンガーを並べて干すくらい、自分でやってもさほど時間はかからないように思えます。
でも、こうして手伝ってくれる人がいると、それこそあっという間に終わってしまう。
そのことが気持ちをちょっとだけ嬉しくします。
何より、一人だけ忙しいという理不尽な?さみしさから救われるのです。
母、大いに感謝する。そして子供の家事レベル上昇。
任務が完了したら、きちんと感謝を伝えます。
彼らは、母が「お手伝い隊」なんて名前をわざわざ付けなくても、日ごろから自分の役割として決められたお手伝いを担ってくれています。
娘は毎日のゴミ出しと風呂掃除、息子は魚の餌やりと新聞をとってくることと玄関の最終的な靴そろえです。
また、食事前のテーブル拭きの担当が曜日ごとに交代で決まっています。
先ほどの「お手伝い隊」が成り立つ土台は、実は長年のこうした積み重ねによるものではあります。
日ごろから家族のために、家事を担うことが自然と組み込まれている生活を送っているのです。
そんな彼らですが、最近は、自分たちが食べた食器を洗ってくれたりもしてくれるようになりました。
もちろん思いついたとき、とか気が向いたとき、くらいの頻度ではありますが…
たまーに洗濯物を畳んでくれたり、掃除機までかけてくれたりのミラクルまで。
今までは留守中に「これとこれをやっておいてね」とお願いしてやっておいてもらっていましたが、今年は一味違いました。
長期休みの午前中は宿題などの学習時間にしているのですが、この学習時間が早く終わってしまって暇だったり、気分が乗らなくて捗らなかったりする時間に自主的に家事をしておいてくれることが増えたのです。
特に娘は、何かのついで、とか時間が空いたからやっておいた、などとさりげなく家事を手伝ってくれるようになってきました。
そんな姉を見ているせいか、最近では息子も自発的に「お母さんやみんなが帰ってきたときに、助かるかと思った」と家事をしておいてくれることが出てきたのです。
え?
小学校6年生と4年生ってこんなにいろんなことが考えられるんだ??
二人ともこんなに大人だったっけ???
夢かしら・・・
すごいです。
自分の頭で考え、みんなで協力しあうことの大切さをもう体現し始めている。
お世辞ではなく、心から助かっています。
夏休みが逝く
夏休みの終わりと共に、子供達は放課後遊ぶのに大忙しでお手伝い隊は自然に消滅。
図書館も少し足が遠のくかな。
9月に入り給食も始まって、本格的に日常が戻ってきました。
学校に、習い事に友達との約束に、忙しい毎日。
ふと気がつくと、2人とも何だか背も伸びて身体が大きくなっています。
娘にはとうとう、足のサイズだけでなく背も越されてしまいました。
息子にもきっと、あっという間に追い越されるのでしょう。
今年もまたひと回りもふた回りも成長した彼ら。
ああ、眩しいな。
朝の空気も少し涼しくなり、久しぶりの静かなひとときが戻ってきました。
夏休み前とは同じようで、なんか違う。
こうして今年の夏休みは、ちょっぴりセンチメンタルな気分の母を残して過ぎていったのでした。
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